うつで休職中、辛くなった周りの人の言葉や対応

うつで休職して辛い事ってありましたか?

うつ病で仕事にも影響が出ているので、休職しようか悩んでいます。

ですが、休んでも辛い思いをしそうで怖いです。

心の準備をしたいので、体験談などありましたら教えてください。

今回はこんな悩みにお答えしたいと思います。

今回は私の2か月間の休職期間での体験を元に、他人からの言葉や対応で辛かった事例を紹介します。

 

ボリュームのある内容になりましたので、体験談編と対処編の二部構成で紹介したいと思います。

まず体験談編を読んでいただきたいと思います。

 

この記事はこんな方におすすめです。

  • すでに休職、あるいは退職していて治療中の方で、辛い経験をして共感を求めている
  • 休職した時の嫌な体験談などの事例を知りたい

コロナ禍の影響で「コロナうつ」という言葉も出てきています。

最近では、それだけ精神の病が身近にある病気だと思い知らされます。

 

厚生労働省が調査した結果、「何らかの不安等を感じた人の割合」が年平均で半数にも上っています。

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査の結果概要」より
「主な調査結果 ①」を参照

どの病気や悩みにも言えますが、特に精神疾患の場合は患者の辛さや気持ちを理解することが難しいものです。

ですのでちょっとした上司や家族などの言葉が、グサッと胸に刺さります。

 

今回はこういった「うつで休職中の辛い出来事」に対する想定や心構えが分かれば実際にやられた時のダメージも少しは軽くなるかな?と思いながら書きました。

休職をする上での対処や注意事項もあれば、大事な休職期間の質を高められるかと思います。

この記事を読むことで、

  • 私が言われて辛かった言葉の事例
  • 私がやられて辛かった会社側からの対応の事例

がわかります。

単なる私の経験で恐縮ではありますが、参考や励みに利用していただければ幸いです。

それでは参りましょう。

うつで休職中、辛くなった周りの人の言葉や対応

記者の信頼性

  • 10年前に躁うつ病を患い退職、以降は引きこもり状態でした
  • それから様々な本を読み、自分を作り変える事で2年後に社会復帰
  • さらにそれから3年後、病気も寛解しました。今は薬も飲んでいません。
  • 現在は結婚して妻と一人息子と3人で生活しています
  • 現在でも現役の会社員として就労中

うつで休職中、辛い気持ちになった言葉

復職できる日を、みんなが待ってるよ!

発言した人は励ますつもりで言っているので、とてもありがたいと思うんですが…。

しかしこの言葉を聞いて「仕事に穴をあけている」という申し訳なさがどんどん噴き出してきます。

うつ病になると

  • 待ってる
  • 期待

などの前向きな言葉でも素直に受け入れられません。

そして前向きな言葉を受け入れられない自分が、さらに憎くなる…。

うつ病の急性期(状態が悪化する時期)は何をしていても辛い状態です。

この時期は人とのふれあいも最小限にしておいて、気分が落ち着くまでは休養第一で過ごしましょう。

仕事の進捗状況など

「今は○○さんが代わりにやってるから」なども仕事の事がちらついたり、罪悪感に駆られます。

発言者は私に安心してもらおうと言っていることは理解できます。

ですが仕事でうつになったので、仕事を連想させる言葉は聞きたくありませんでした。

それを聞くと涙が止まらず、自分の事を情けなく思って、病状が悪化するだけでした。

 

やはりうつの初期段階では、極力人と関わらない方がいいのかもしれませんね。

元気そうだね?うつ病に見えないね?

大抵の場合は元気に見せているだけです。

病人に見えないようにしていることで精いっぱいの努力です。

  • 電話
  • 外出
  • 誰かに会う

こういう時は病気であることを見せないように、精一杯元気な自分を作っています。

そして一人になった瞬間に糸が切れたように、次の日まで体が動かなくなります。

 

これは必要以上に相手に気を遣わせたり、迷惑をかけたくないからです。

 

ですが「元気そうだね」言われると、

「あれ?もしかして今までの自分って甘えてただけなのでは…?」

と思って不安になってしまいます。

 

話の一環としてもわざわざ病気の話題を持ち出すことはありません。

病気の話題は当事者以外は触れなくてもいいのではないでしょうか。

いつ治るの?いつ復職できるの?

会社は休職者の復帰のために準備をしないといけないので、どうしても聞かないといけない時もあるかと思います。

しかし事実として、これを言われると本当に、とてつもなく不安になります。

なぜならいつ治るかは患者である当人にも全く見当がつかないからです。

それに、辛いうつがいつ治るか分かるなら、もっと気軽に構えています。

 

精神疾患は、精神科医が一人の患者に対し2年以上も診断を続けないと、ハッキリした診断ができないと言われる病気です。

医者ですら判断が難しい病気なのです。

ですので素人が完治や復職の判断はできません。

 

私の場合も

自律神経失調症→うつ病→躁うつ病

というように、何度も診察を受けていくうちに変化していきました。

その度に治療の方針も変わります。

 

ですが会社側の気持ちもわかります。

患者も会社もお互いに初めての体験であればなおさら不安だと思います。

 

ですがわからないものは、いくら考えてもわかりません。

「わかりません。主治医と相談して決めていきたいと思います。」

返事はこれだけでいいです。

不安でしょうが、考えても仕方ありません。

焦らずいきましょう。

何が原因で病気になったの?

これはかなり返答に困りました。

私はこういった質問に対して、話をごまかすくらいしかできなかったですね。

  • 上司のパワハラ(セクハラ)
  • 同僚の嫌がらせ
  • 過剰な仕事量や長時間労働

仮にこれらの事が原因で、素直に言えば改善をしてくれるのでしょうか?

私の場合は上司に原因があり、信頼していなかったので、当然言えませんでした。

「今、電話越しに私の耳元で話しているあなた自身が一番の問題だったんですが?」

とさらっと言える性格なら病気もせず気が楽だったんですがね💦

 

上司が相談できるほどの人格の持ち主であれば相談に乗ってもらうのもいいと思います。

こういう人なら原因や改善の相談をする余地はあると思います。

もっと大変な人もいるよ

ここで挙げた事例の中でも最悪な発言です。

 

皆それぞれ苦労が違いますが、患者本人にとっては今がどん底です。

現状が死と隣り合わせのような気持ちで、辛うじて生きています。

 

ですが悲しい事に、親しい間柄でも結構言ってしまいがちです。

 

この発言は病気に対する理解や気遣いが無さすぎるのが原因です。

この一言で相互の信頼は完全に失われます。

 

私は上司の他にも自分の兄弟から、ガンで亡くなった祖父と比較してこう言われました。

「おじいちゃんは死に際も「まだ死にたくない」と言ってたらしいよ。

死にたくないと思っても叶わない人もいるのに、なぜ健康な体のあんたは治す努力をしないの?」

正直、こう言われても

「じゃあこの命、必要な誰かに譲る」

くらいにしか思えませんでした。

 

実際には死にたくありません。

ですが生きたくもありません。

 

残念ながら、こういう表現での鼓舞や説得の効果は全くないと思っていいでしょう。

逆に信頼関係に大きなヒビが入ります。

うつで休職中にされた辛い対応

うつで辛い休職期間でも毎日朝10時に電話で定時連絡

うつで辛い休職期間での電話連絡は、超重労働です。

とにかく電話で話することが、面と向かって話する事よりも数倍怖かったのです。

ですので電話連絡を毎日やれっていうのは到底無理です。

しかしこの連絡の条件を承諾したのも私自身なのです。

自分の病気の事をきちんと理解していないとこうなるといういい例ですね。

 

電話が怖い理由としての私の考察は、

実際に目で見るより、頭でイメージする方が以前に恐怖を感じた内容がより濃く脳に映し出されるから脳にかかる負担が大きい。
また、想像力を働かせる事自体にたくさんのエネルギーを使う。

と私は解釈しています。

 

もう一つの怖い理由は、休職に入る前から、上司からの無言の「休むな」という意図が分かった事です。

 

私の場合は定時連絡の一時間前から動悸と震えが止まらず、電話を終えてからは怖さと情けなさで涙が止まらなくなり、必ず嘔吐していました。

 

そんな状態での毎日のやり取り、

初めのうちは

上司
上司

調子どう?休めてる~?

えぇ。
今はまだ本調子ではありませんが、
時間をかければ大丈夫かと思います。

と空元気で乗り切っていましたが、一週間と経たずに

上司
上司

もう十分休んだからしんどくないでしょ?

いつから来れるかわかる?

という言葉を聞いてからは、私の状態が休職前よりも悪化しました。

 

まだ全然、食事も睡眠もままならないのに、すぐに復帰なんてできるわけがありません。

その後も毎日電話連絡をしていました。

ですが仕事をしていないので、話題は病状か復帰に関わる事しかありません。

そのたびに焦りや不安で体調を崩してしまいました。

最終的には

もう…よくわからないです…。

と気持ちが落ちていき、ついに私はこのやり取りに耐えきれず、一か月足らずで電話連絡ができなくなってしまいました。

 

このように頻繁に連絡のやり取りをすると逆に休まらないので、連絡頻度は少なめがいいです。

毎日話す内容なんてないのですから、連絡は週や月に一度で十分です。

おすすめはメールでの連絡です。

リアルタイムで話をしなくて済むので、圧倒的に負担が軽くなります。

同じ理由で会社側の負担も軽くできます。

 

ちなみに他の方の休職の体験談では、週に一度という頻度が大半のようです。

 

もし皆さんが休職する時は、可能な限り会社との接触を減らす事が休職のポイントです。

復職直前の電話対応

これは私が実際に言われた例です。

上司
上司

あぁ?何?あれだけ連絡サボったのに、自分の都合で電話してくるのか!?

長い事休んだから、復帰したらもう休むなよ!

確かに私は途中で電話連絡が途絶えてしまいました。

それは本当にやってはいけない事ですし、申し訳ないと思います。

 

復職直前の電話連絡は当然やらなければならない職務ですが、このように上司から高圧的で横柄な態度で対応されると一瞬で水の泡です。

 

常日頃からこんな対応をするクソ上司ならば、無理せず転職を考えた方が身も心も健康的になれます。

そう考えると、上司の人柄は自分の進退を決める良い指標とも言えます。

 

ちなみにそのあとの私の返事は、

大変失礼しました!

もうかなり良くなったので、
復職後は休んだ分も含めて

頑張りたいと思います!!

と、完全に上司の態度で委縮した、「会社への粉骨砕身宣言」でした。

もちろんうまくいくわけがなく、

すぐに再発、退職という結果になりました。

最後に

色んな事例を紹介しましたが、発言者にあなたの事を理解する気持ちがあってもなくても、病気で体調を悪くしているのはあなたです。

そして仕事などであなたの体調が悪くなったとしても、会社は責任を取ってはくれません。

ですので自分の体を第一に考えて、基本的には無視して休んでいたらいいと思います。

と言っても、それができないのがこの病気の特徴でもあるんですが…。

 

そのためにも、休職期間を有意義なものにするために、休職に入る前にしっかりと準備をしておきましょう。

 

次回は休職をするにあたっての準備や対処についての紹介をしたいと思います。

 

あなたの回復が一日でも早くなりますように。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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