辛いうつから回復したけど、復帰過程で失敗したこと

うつ病から復帰するために行動が大事なのはわかるけど、

その最中に失敗して再発するのが怖い…

うつなどの精神病で長期療養から抜け出す時は、誰しも大変な不安を抱えています。

正直に言いますと、復帰に向けて何かをする時は必ずと言っていいほど失敗して、うつが再発します。

そして時には、大きな失敗や迷惑をかけたり、恥かしい思いをして後悔したこともあります。

ですがその苦痛は運動による筋肉痛のようなもので、行動するほどにストレス耐性が身について、あなたを一つも二つも上の段階に引き上げてくれます。

 

本記事では、病気になり行動した私の失敗した体験を知ることで、失敗した後の結果やその行動に対する心構えができます。

また、失敗することが回復の近道と分かれば失敗の怖さが和らぎます。

辛いうつから回復したけど、復帰過程で失敗したこと

✓記事の信頼性

私は元々10年程前までは躁うつ病の患者でしたが、そこから復帰して今は復職もできて、結婚して家族を持つこともできています。

しかし、病気になってからは、自分がどう生きていいかわからずに、家族や周りの人にたくさん迷惑をかけたり、中には切れてしまった縁になった人もいます。

復帰するまでには何度も失敗や挫折をしましたし、辛い思いもたくさんしました。

これまでに経験した失敗や、復帰のために挑戦した実体験を元にしたアドバイスをします。

この記事を読むことで精神病から復帰する際に失敗した体験談とそこからの私の学びを知ることができます。

 

✓あなたへのメッセージ

うつが回復して、復帰に向けた行動に移りたいけど…

  • 失敗したらどうしよう、立ち直れないのではないか…。
  • 失敗してみんなに迷惑がかかるのではないだろうか…他の人はどんな失敗をしてどう考えたんだろうか??
  • 他の人はどんな失敗をしてどう考えたんだろうか?

などの悩みを抱えて悩んでいる方へ向けて、私の体験談が少しでも参考になればいいなと思います。

うつから回復するタイミング、行動を起こす時のタイミング

私の場合は躁うつ病だったので、不定期に起こる躁状態の時に勢いで行動することがほとんどでした。

そんな時は大抵勢い余って、途中で体力が切れてうつ状態に転落することも多々ありました。

また、勢いのままに行動するので、やりすぎて誰かに嫌がられたり怒られたりして周囲に迷惑をかけて落ち込んだりしました。

体調が悪くなった話

面接前夜の面接対策にて

病気がほぼ治まって、再就職に向けての面接に臨む前夜の話です。

 

その時期に通っていた、個人が営んでいるビジネス塾で面接対策をしてもらった時の事。

 

「2年間無職だったことはなぜですか?どう過ごしていましたか?」

という予想の質問に対しての私が用意した答えは次の通り。

「前職でうつ病に罹ったので退職いたしました。2年間無職だったことは、その療養期間にあてたものです。今はもう(ほぼ)治っておりますので、問題なく業務を遂行できます。」

 

この答えに先生は呆れた顔で大声で『絶対そんなこと言ってはダメ!今すぐ別の答えを用意しなさい!』と、言い放ちました。

 

私としては2年間ものブランクをごまかすのは不可能だと思ったので、正直に話した方がボロも出ないだろうなと判断したんですね。今となっては間違いだと分かります。

 

しかし結局ごまかし通す自信がなかったので、当日の面接で質問されたときは正直にうつ病だったと答えました。

 

すると面接担当者の方は『あ~…そうですか…。』

と言った後、あからさまに態度を変えて早々に面接を切り上げて終了となりました。

 

結果はもちろん不採用。

当然の結果とは言え、この時の私は「一度つまづいてしまった人間には、再起の機会は与えられないのか…」と思い、帰り道に泣きながら歩いていました。

 

その日の晩は特に気分の落ち込みがひどく、その後、熱が下がった後でも2週間ほど引きこもる生活が続きました。

一人で遠出した時

社会復帰したらやりたいことがあったので、そのために専門学校の見学に行った時の事です。

それまで一人で遠出したことないのに、勢いに任せて見学の予約を取って、県を跨いでの遠出をしました。

見学は無事に済みましたが、遠出するための体力やメンタルも持ち合わせていなかったため、帰宅した時には体力も尽きてフラフラになっていました。

結果、それから一週間ほど寝込み続けることになりました。

休んでいる間と医者の感想

倒れている間はいつもどん底まで気分が落ちていました。

その間はずーっとほとんど一日中グズグズ泣いていました。

そして、『もう普通の人のように普通に生活できることはやってこないだろうな』と人生を悲観していました。

 

ですが、このことを医者に話したら意外にも『いいですね!その調子で続けていってください』とお褒めの言葉をいただきました。

 

自転車の練習と同じで、最初はみんなこけるものだと教えてくださりました。

誰かに迷惑をかけた話

他人を助けようとして、逆に人を振り回す

病気の症状がかなり和らいできた頃、私はいろんな人達に迷惑をかけた償いにと誰彼構わず親切を売る時期がありました。

 

ある時、一人で思い悩んでいる知り合いのために、あれこれ元気付けるために食事会を企画していました。

 

ところがこの私の行動に、周りの人達は困惑していました。

なぜなら、当時の私はまだ病気が治っておらず、社会復帰も果たせていない中途半端な状態だったからです。

 

そんな私を見る友人から一通のメッセージが届きました。その内容は

「今のあなたは自分の事も助ける事も出来ない、中途半端な状態です。そんなあなたが誰かを助けようと行動したとして、あなたはその人の全ての悩みを受け入れる事ができますか?思い上がらず、まずは自分の事を着実にこなしてからにしなさい。あなたのやっていることはただの自己満足です。」

 

そのメッセージを読んで改めて周囲の人の様子を見てみると、助けようと意気込んでいるのは私だけだという事に気付きました。

 

私は、自分の症状が良くなってきたことで、調子に乗って無責任に人を振り回していたようです。

 

私は、メッセージの通りだなと自分を恥かしく思い、その後は「誰かのために!」といった行動は控えるようにしました。

この時は発熱やうつ症状は出なかったのですが、深い自省の念に駆られました。

学習したことと医者の感想

誰かに迷惑をかける時は、決まって躁状態に陥ってしまっていることが多かったように思います。

 

厄介なことにその状態の時は、普段よりも元気に満ち溢れていて、何でもできそうな自信もあることが問題です。

 

だから私は「何か今日は気分がいいぞ!」という日は、意図的に控えめに行動しています。

それによってもしチャンスを取り逃がしたとしても、失敗した時の許容外の痛手を被る事を考えれば、十分プラスなのです。

 

ちなみに医者に上記の話をしたところ

『あぁ、それは完全にダメですね。元気で行動的なのと、自制が効かないのは別ですね~。』

と行動をたしなめられました。

最後に

どんな病気であれ、回復してきた頃はそれまでできなかった事が出来たりなどで、うれしくなるものです。

それと同時にどう行動していいかわからず、不安でつい助走をつけすぎて、勢いが増してしまいがちです。

躁うつ病の方なら、その振れ幅は尚更大きく振れます。

それだけに消耗も激しく、倒れる事も多々あります。

 

そしてその時にあなた自身や大切な人にしんどい思いをさせてしまいますが、過度な心配はしなくていいと思います。

なぜならその時期のうつの再発で一度は気分が落ち込み、その他発熱などで倒れてしまいますが、一過性のものだからです。

また、周りの人達に迷惑をかけますが、一回の失敗で全員があなたを見放す事はありえません。あなたの人となりやこれまでの頑張りを見て応援し続けた人も中にはいるからです。

とは言え、症状が悪化する心配も十分ありますので、最初は控えめな行動から初めて、少しずつ慣らす感じにするのが最適だと思います。

 

復帰を考える状態までになったなら、あともう少しです。

数度失敗することはあるでしょうが、病床に臥せってた頃と比べたら、確実に回復してきているはずです、

焦らずゆっくりと復帰できるよう進んでください。

 

あなたの回復が一日でも早くなりますように。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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