仕事でこういった悩みを精神的に辛いです。
- 人間関係が合わない…
- 自分の能力と仕事との適正も合っていないかも…
こんな悩みを解消する方法はありますか?
毎日、仕事に行くのが辛いです…。
こんな悩みには、ペルソナペインティングというテクニックがおすすめです。
このテクニックでどんなことが期待できるかというと、
あなた自身の表向きの性格を、理想的なものに変える
という効果が期待できます。
数ある仕事が辛くなる原因の中でも、下記の2つの問題は少々やっかいな問題です。
- 人間関係が合わない
- 仕事に対する自分の能力適正が合わない
これら2つの問題は、転職しても悩みが解決されない可能性の方が高いのです。
なぜならこれらの問題は、給料や拘束時間などの数値で計れる客観的なものではなく、主観的なもので人それぞれのモノの見方や、時間をかけて理解するものだからです。
ですが逆に言えば、「人間関係」と「仕事への適正」の問題を改善する手段が分かれば、どんな環境でもストレスを感じにくくなります。
ですのでいち早く改善に取り組みたい問題ですね。
そんなにすぐに性格なんて変わるの…?
信じがたいなぁ…。
確かに、今この時から新しい人格に変わりましょう!と言っても、ほぼ不可能です。
なぜならあなたのその人格は、長い年月をかけて作り上げてきたものだからです。
ですが、表向きの顔を良く見せる演技をすることなら訓練次第で誰でもできるのです。
今回紹介するペルソナペインティングはかんたんに言うと、演技をするためのテクニックなのです。
ペルソナペインティングを使いこなすことで、こんなことができるようになります。
- 人間関係を効率的に改善ができる
- さらに応用することで折れにくい心が身につく
- 変わりたい方向に適したスキルが身につく
このようにペルソナペインティングには、こころや能力の向上に大きく役立ちます。
少々長い内容となっておりますので、端的に読みたい方は下の目次かこちらのテキストリンク→3.ペルソナペインティングの方法を利用して、読み飛ばしていただいても大丈夫です。
それでは早速参りましょう!
はじめに
ペルソナペインティングは長い期間、集中力が必要な手法です。
ですので、こんな方にはおすすめしません。
- すでにうつ病などの身体症状などが出ている方
- 相当な疲れが溜まっていて、集中力が持続できない方
- 何らかのハラスメント行為を受けている方
こんな方はまず休養と回復に専念してください。
また、ハラスメント行為などの被害を受けている人は、自分を変える前に弁護士や労働基準監督署などの専門家に相談する方が得策です。
この記事はこんな人におすすめ
- 人間関係を円滑にしたい方
- 仕事で失敗が続いていて、自信を失いかけていて改善したい方
- まだ体力に余力があり、退職せずに踏ん張りたい方
ペルソナペインティングで辛い仕事や人間関係を改善する方法
ペルソナペインティングのメリット・デメリット
ペルソナペインティングによる主なメリット、デメリットは次の通りです。
メリット
- ネガティブな感情を受け流し、冷静さを保ちやすくなる
- ストレスを軽減でき、疲れにくくなる
- 自信を持つことができる
- 柔軟に物事を対処でき、相手に満足感を与えることができる
- 応用を用いれば心の芯が強くなる
デメリット
- 効果が出るまでに時間がかかる
- ペルソナの情報を集めたり実行するとき、その人物になりきるための集中力がいる
- 身につくまで結構疲れる
ペルソナペインティングとは?
ペルソナペインティングとは
ペルソナ(persona)=仮面、外的な人格
ペインティング(painting)=絵画、絵を描くこと、画法
つまり「(表面上の)人格を書き変える」技術です。
人は皆、複数のペルソナ(人格、キャラクター)を持っていて、その状況に応じて、まさに仮面を付け替えるように使い分けています。
例えば
- 家では物静かに過ごし
- 会社では社交的で働き者
- 友達同士ではお調子者のムードメーカー
といったように、場面によっていくつかのペルソナを使い分けています。
ですが時々、周囲の環境とペルソナのミスマッチなどが起きて、自分を追い込んだりして苦しくなります。
そんな時にペルソナペインティングによってペルソナを最適化するわけです。
つまりペルソナペインティングとは、意図的に別の人格(人物像)に作り変える事で、環境に適応するためのテクニックなのです。
例えば
「超一流のマネージャー」
というペルソナが身につけば、上司の細かい小言やわがままにも寛容になれます。
さらにみんなが嫌がる雑務なども、プロの仕事として手抜きせず取り組むことで、作業を終えた時の達成感を得やすくなります。
それを続けていけば、次第に周りの人はあなたに一目置くことでしょう。
このような感じで、ペルソナペインティングを用いれば環境に適応でき、ポジティブな結果を得る事ができます。
ペルソナペインティングの方法
「私は○○になる!」とぼんやりとペルソナを決めたところで、ペルソナに対するイメージが弱いのですぐにブレてしまいます。
そうならないための具体的な方法を順番に解説していきます。
ペルソナペインティングの流れ
ペルソナの作り方の流れはこちら
- なりたいペルソナ(キャラクター、職業像)を決める
- ペルソナを作るための情報を集める
- ペルソナのイメージを固める(想像でOK)
- そのペルソナに必要なスキルを身に付けていく(想像でOK)
そしてやり方のコツは
- 気長にやる(すぐには変われない)
- ゲームや演技を楽しむ感じで気楽にやる(遊び心が大事)
- ペルソナのイメージや実行の経過をノートなどに記録すると、より効果的
特に気長に、楽しくやることが大事です。
どうせなら変化する過程を楽しむつもりでやりましょう!
1.なりたいペルソナを決める
やり方の一例として、
私がうつ病から社会復帰した時の「苦手な社長と緊張せずに会話したい」
という例を用いて、実際に私が行ったやり方で解説します。
なりたいペルソナの決め方(苦手な社長と緊張せずに会話したい)
どうなりたいか?(どんなキャラクター、職業をイメージするか)
- 社長と仕事内容のやり取りを円滑にしたい
- 社長との会話の中で、こちらからの提案もしたい
- そうなるために、話を理解する力(聞く力)が必要だなぁ
この要素で「補佐(ご意見番)」というキャラクターが見つかりました。
2.ペルソナのイメージを固める
決まったペルソナがブレないように、具体的なイメージで固めましょう。
とは言え、今までやったことがないものをやるわけですから、想像でもOKです。
大事なことはそうなるためにイメージすることです。
私は前述の「補佐」というキャラクターのイメージを固めるために以下のようにイメージを固めました。
- 話を聞くことに長けている
- 必要な時に情報を流して上司の行動を助ける
- あくまでも決定権は上司にある(出しゃばらない)
こういうイメージで振る舞えば、補佐として社長の信頼を得られると考えました。
ペルソナの定着に必要なスキルを決める
こちらも想像でOKです。
私の「補佐」のペルソナであればこんな感じです。
- 論理的思考力
- 現状を正しく分析できる力
- 業界や組織の将来を分析する力
- 話を聞く力
- 分かりやすく話す力
- 反感を持たれない態度
大事なことはペルソナを変えることなので、項目の量はそれほど重要ではありません。
あくまでも大事なことはペルソナを変えること
このようにあらかじめイメージを固めると、しっかりした人物像を作ることができます。
必要な要素やスキルはリストアップして、そこそこ身についてきたなぁと思ったものから消し込みしていきましょう。
ちょっと待って!
こんなにたくさん考えたり覚えたりしないといけないの!?
その点については心配しなくても大丈夫。
初めのうちは全部やれないので気にしなくても大丈夫ですし、途中で不必要と思われる項目は消しても大丈夫です。
あくまでも目標は「そのペルソナを身につける(人物像になりきる)」ことです。
ですので逆に、その人物像になりきれるなら、スキルなどの諸々の要素なんて必要ありません。
そして、楽しく身に付けるコツとしては、
- 俳優になって演技している気分でやる
- ゲームのキャラクターを育てる感じ
こうすると飽きずに長続きします。
ちなみに、私がこの設定でペルソナペインティングを行い続けた結果、社長から少しずつ信頼を得ることができました。
そしてお互いに言いたいことを遠慮なく言えるようになり、仕事でもそれまで消極的な姿勢だったものが、積極的な変わったのです。
さらに、年次の給料やボーナスの査定でも良い結果が得られました。
ペルソナペインティングの応用
ペルソナペインティングのやり方を応用すれば、苦手意識の克服や、より早い技術の習得が可能になります。
ペルソナを変えて、仕事の苦手意識から抜け出そう
苦手意識がついてしまうと、失敗癖がついてなかなか抜け出せないことも多々ありますよね。
失敗続きで自信を失っている時は、叱責はもちろん、本来ありがたいはずの助言すら聞くのが嫌になります。
私も今の仕事と私の性格の適正が合わず、1年以上、失敗の連続の日々を過ごしていました。
そんな状態からいち早く抜け出す方法としても、ペルソナペインティングは役に立ちました。
やり方は簡単です。
- ペルソナを決める(例 私はベテランの営業だ)
- 失敗とは多くのノウハウを学ぶ研究である(そしてその道の研究者でもある)
- だから毎日確実に上達している
- 他者からの助言や会話で、より一層成長する
こんなペルソナに書き換えます。
すでに仕事の下積み期間を過ごした方なら、短期間で効果が表れます。
このやり方1~4については、紙に書いたりしてサッと読めるようにしておくとグッドです。
ポイントは
- 自分のことをすでにベテランや上級者だと本気で思い込む事
- 失敗などの言葉を、学びや上達などの言葉に変換し、ネガティブをポジティブに変換する事
こうすることで、自信や誇りが増し、集中力や記憶力も上がります。
そして失敗をポジティブに捉えるように意識する事で、素直な気持ちで学習でき、心が折れにくくなります。
このペルソナのイメージを脳に定着させる最も大事な事として
これがとても大事です。できれば毎日続けてください。
ちなみに、私はこの手法を取り入れた当日から失敗が減り、ポジティブな気持ちで一日を過ごす事が出来ました。
これが一か月も続くと、苦手意識はいつの間にか無くなっています。
まとめ
人間関係で悩んだ時はペルソナペインティングがオススメ。
ペルソナペインティングとは、環境に適応するために、なりたい人物像をイメージして実際にそのようになりきる方法です。
効果は
- ネガティブな感情を受け流し、冷静さを保ちやすくなる
- ストレスを軽減でき、疲れにくくなる
- 上記の事から柔軟に物事を対処するなど、自身や相手に満足感を与えることができる
- 応用を用いればアスリート並みの精神力を手に入れる事もできる
やり方の流れは
- なりたい人物像(職業像)を作るための情報を集める
- ペルソナのイメージを固める(想像でOK)
- そのペルソナに必要なスキルを身に付けていく(想像でOK)
人物像が脳に定着するまでに時間がかかります。
気長に、そして遊び心を持って楽しんでなりきりましょう。
ペルソナペインティングの応用で苦手意識や技術の習得を早める事にも使えます。
やり方の要点は
- ベテランの人物像を思い描く事。
- ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換する事
イメージを脳に定着させるために
毎朝、もしくは業務開始前に設定した文章を読み返す事。
以上です。
あなたの回復が一日でも早くなりますように。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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