社会復帰しましたが、再発の恐怖でなかなか前向きに行動できません。
辛い気持ちを和らげる方法はないでしょうか?
今回はこんな悩みを改善する方法を紹介したいと思います。
念願の社会復帰を果たしたけど、毎日再発の恐怖におびえながら過ごしている。
私も復帰直後は怖くて吐きそうになりながら通勤していたのでとてもよくわかります。
ある意味ではこの時期が一番辛い時期かもしれません。
ですがこの恐怖を乗り越えたら、あなたが見る景色は一変するのです。
言わばここが正念場、最終関門と言ったところですね。
そんなあなたに向けて、手軽で誰にでもできる改善方法をお教えします。
もちろん、現在うつで辛い人にも、その対処法として手軽に試せます。
この記事を読むことで、最も手っ取り早くポジティブ思考になるための、しかも効果が極めて高い方法が分かります。
今日の良い事を3つ書く
ということです。
そのやり方と根拠などを順を追って紹介したいと思います。
それでは早速参りましょう。
うつの辛さが再発しないように気持ちを和らげる方法【1分やるだけ】
私は元々10年程前までは躁うつ病の患者でしたが、そこから復帰して今は復職もできて、結婚して家族を持つこともできています。
しかし、病気になってからは、自分がどう生きていいかわからずに、家族や周りの人にたくさん迷惑をかけたり、中には切れてしまった縁になった人もいます。
復帰するまでには何度も失敗や挫折をしましたし、辛い思いもたくさんしました。
これまでに経験した失敗や、復帰のために挑戦した実体験を元にしたアドバイスをします。
✓あなたへのメッセージ
社会復帰した、または回復期に社会復帰する努力はしてるけど…
- 結局しんどくなって途中でやめてしまう…。
- しんどくなることが分かってるから、怖がって行動できずにいる。
- 何回も同じ失敗や症状に悩まされる…。などのうつの辛い症状を抱えて悩んでいる方へ向けて、少しでも和らげて、社会復帰への足掛かりになればいいなと思います。
うつの辛さを和らげる「スリー・グッド・シングス」
今回紹介する方法は「スリー・グッド・シングス」と呼ばれる方法です。
これはマーティン・セリグマンという心理学者が、ポジティブ心理学と呼ばれる分野で研究したものが元になっています。
その研究内容とは被験者達に「寝る直前に、今日あった良い出来事を3つ書き出してください」という、たったそれだけの実験でした。
その行動を続けていくと、多くの被験者が幸福感を感じやすくなるという結果が得られたといいいます。
うつにどんな効果があるの?
スリー・グッド・シングスの主な効果は
- 抑うつ気分が減少する
- ポジティブ思考になれる
- ストレス耐性が身につく
の3つが挙げられます。
つまりこの方法を続けていくことで
②さらに晴れやかな気分になることで
③些細な事が気にならなくなったりする
というわけです。
まさに辛いうつからの復帰としてのリハビリとして最適の方法なのです。
さらに一回これを行うと、脳には半年間その効果が持続すると言われています。
半年間も効果があるので、1日くらいサボっても全然問題ありません😄
うつの辛さが和らぐ根拠とは
私達の脳は、何度も思い出しては、脳に定着させようとする働きがあります。
そしてネガティブな出来事はその働きが特に強くなります。
良いニュースより悪いニュースの方が目立ち、記憶に残るのもこの機能の働きなのです。
これは「ネガティビティ・バイアス」と呼ばれるもので、この機能は狩猟採集時代の危険予知機能なのではないかと言われています。
本来は命を守るとても大切な機能ですが、現代の安全な環境で生きる私たちにとっては、不要な機能と言えます。
スリー・グッド・シングスは良い状態を脳に定着させるために、ネガティブな機能をポジティブな方向に修正する方法なのです。
スリー・グッド・シングスのやり方とコツ
さて、スリー・グッド・シングスを行う時は次の二つのルールで行ってください。
それは
心理学的にも3つという数字は人が心地よく感じやすいといいます。
逆にあまりにたくさんの出来事を書くと、一つ一つの出来事の脳への定着度合いが分散されるからです。
あと、たくさん書こうとすると単純に疲れてしまいますしね…😫
ちなみに書く内容はどんな些細な事でも大丈夫。
- 今日のご飯が美味しく食べられた。
- 買い物のレシートの支払額が777円だった。
- 服装をほめてもらえた。
こんな感じで、生活の中のほんの些細な楽しい出来事でいいんです。
そういう事柄を楽しいと思えるあなたがとてもイイ感じなんです。
翌朝に前日の出来事を書く事は、あまり効果が無いようです。
脳の定着率が一番高まるタイミングは、入眠の直前と言われています。
この状態の時の脳はリラックス状態になっていて、脳が記憶を整理する能力がとても高くなるタイミングです。
つまり寝る直前に考えた事が深く脳に刻まれるのです。
ですので寝る直前にスリー・グッド・シングスをやることがうつの辛さを和らげるのに最適なのです。
寝る前に行う習慣をつける方法としては、お子さんやパートナーと夜寝る前に良い事3つを言い合ったりする事が習慣になれば、楽しく効率よく行うことができそうですね。
役立つツール
EDIT【アナログ派の人向け】
紙に気持ちを書き出す事が、最も脳に記憶が定着すると言われています。
ですので常にカバンに手帳を入れておいて、「良い事みつけた!」と思ったらすぐに書けるととても便利です。
それに実際に手を動かして字を書く事で、より記憶されやすくなります。
私も手帳を常に携行していて、仕事終わりなどに今日の出来事や本の感想などを書き留めるようにしています。
色々手帳を試してきましたが、一番使いやすくて書くのが楽しくなる手帳は、マークスの『EDIT』でした。
私はB6サイズの1ページ1日のものを使っていますが、2,000円程度と高額です。
スリーグッドシングスを書くだけならこんなにスペースは要りません。
A5サイズの習慣バーチカルタイプなら1500円程度で少し安くなります。
手帳に楽しい絵などを書くのも効果が上がりそうですね!
ハッピーノート【スマホ派、またはお金をかけたくない人向け】
スマホやiPadで記録を付けたい人、またはお金をかけたくない人にはアプリで記録するという方法もあります。
それがこのハッピーノートというアプリです。
記録をつけるのがスマホだと、荷物が増えないのがいいですね。
あと、防水処理をしておけばお風呂でリラックスしながら書けるのもいいですね。
とてもオススメのアプリです。
2020年12月時点では無料です。
android版、iPhone版
どちらにも対応しているので、どのスマホでも使用できます。
まとめ
スリー・グッド・シングスはその日の良い出来事を3つ書く思考矯正法。主な効果として
- 抑うつ気分が減少する
- ポジティブ思考になれる
- ストレス耐性が身につく
が得られます。
ルールは
- 良い出来事を書く事は3つだけにする。
- 夜の寝る前に行うようにする。
の2つ。
便利なツール として、
紙の手帳「EDIT」
スマホアプリ「ハッピーノート」
があります。
私はこれを続けていくうちに気付いた事があります。
それは
幸せはあちこちにたくさんある。日常こそ幸せそのもの。
というものです。
この方法で、うつで辛い時期を乗り越えてもらえたら、私もとても嬉しいです。
あなたの回復が一日でも早くなりますように。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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